食で生活も心も豊かに、一人一人の自己実現を支援するシゴトがしたい!

食べることや自然が大好きで夢見がちな大学院生の日常を綴ります。

佐藤初女さん

私が人生で最も影響を受けた人の一人。佐藤初女さんは2016年2月に亡くなった。亡くなったを知ったのは少し後だった。

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「おむすびを差し出して、それを食べていただくことはそれだけでそこに信頼関係(絆)が築かれる。手で直に握るという、人との結びつきを強く感じさせる食べ物だからこそ、食べた人に豊かさを与え、作った人もまた豊かな気持ちになる。」

 

佐藤初女 - Wikipedia

1921年青森市生まれ。弘前市在住。小学校の教員などを経て、弘前染色工房を主宰。1983年、憩いと安らぎの場として、自宅を開放して「弘前イスキア」を開設。1992年には岩木山の麓に「森のイスキア」を開設・主宰。苦しみを抱え、救いを求めて訪れる人たちを受け入れ、こころをこめた手作りの料理をともにし、寄り添う活動を続けている。1995年、映画「地球交響曲ガイアシンフォニー>第二番」でその活動が紹介される。現在は、イスキアでの活動のほか、日本ガールスカウト連盟顧問も務め、また国内外で講演やおむすび講習会などを続けている。著書も多く、これまで多くの人に生きる勇気を与えてきた。

 

私は2013年6月1日に東京で行われた、佐藤初女さんの講演会に参加した。講演会では、最初に「地球交響曲第二番」のDVD上映の後、「食はいのち~土のめぐみ~」のお話を聞いた。最後には、わかち合い(質疑・応答)という時間があった。

佐藤初女さんは幼いころ、病気を患い、生死をさまよった。薬や注射の力では病気は良くならなかったが、食べる時には心の底から元気になるのを感じ、食べることを大切にするようになった。それからずっと、自然のいのちに感謝し、生活のすべてを「動の祈り」として生きてきた。そうしているうちに、助けを求めてたくさんの人々が寄ってくるようになったのだとDVDを見て知った。他人のために働くことは人間の天性である、相手が喜ぶことが自分の生きる力になるのだと言っていた。

講演では、ひとつひとつのいのちを大切にすること、料理をすることはいのちを扱うことで、美味しく作りおいしく食べて心にも体にも栄養になり、生きる力になるのだと言っていた。講演会後には、主催者の吉田さんのおかげで佐藤初女さんとお話をすることができた。

森のイスキアに実際に行きたいと言うと、数年前から宿泊の予約待ちをしている方がたくさんいるのでスタッフと相談して来れるようにしましょう、と応じてくださった。それから、森のイスキア事務局の神さんが何度も電話やファックスでやり取りをしてくださり、その年の夏に森のイスキアに宿泊が出来ることが決まった。