食で生活も心も豊かに、一人一人の自己実現を支援するシゴトがしたい!

食べることや自然が大好きで夢見がちな大学院生の日常を綴ります。

森のイスキア1

2013年8月8日~8月9日に私は青森県にある「森のイスキア」を訪ねた。

実際に森のイスキアに訪れた人々は何にパワーをもらい、森のイスキアでどんなことをするのか、佐藤初女さんのお料理やおむすびはどんなものなのか、一緒に生活することでその存在価値を体験するために実際に一緒に生活させていただいた。これから記すのは、森のイスキアでの2日間で私が感じたこと、思ったこと、学んだことの記録である。

佐藤初女さんについてはこちら

tomatomkk.hatenablog.com

「出会いは未来をひらく」

これは初女さんが私に教えてくれた言葉だ。初女さんは私にいろいろな人に出会わせてくれた。森のイスキアでお手伝いをしている方々、そして森のイスキアに訪れた方々、遠いところでは沖縄から来た方もいた。帰り際には、同年代の富士聖母園の生徒のみなさんも来た。新しい人に会うたびに初女さんは私のことを紹介してくださった。そのおかげで、いろいろな話を聞くことができた。

「私には関係ない」っていうのが一番ダメ。自らの未来を閉ざしてしまっている。まずは向き合ってみること。

初女さんやお手伝いの方々は、言葉がなまっていて、語尾に「~んだねぇ」という。初対面した時からその素のままに言葉をかけてくれた。青森弁の独特ななまりが私の緊張を少しずつ溶かしてくれた。

8月8日、朝8時30分、弘前イスキアの前に立ち、これからの二日間どんなになるだろうと半分わくわくと半分は不安があった。

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弘前イスキア

「待ってましたよ。さあ入ってください。」

チャイムを鳴らすとしばらくして、初女さんが扉をあけてくれた。2階へあがると居間に通された。初女さんと向い合せになって座ると何話せばいいのか頭真っ白になって、とりあえず菓子折りを「どうぞ」とわたした。「なに?これ、お菓子?ありがとう。」と嬉しそうに受け取ってくれて、素直な受け答えにほっとした。お茶を持ってきてくれたせいこさんは「あぁあなたが!話は聞いていますよ。たくさん勉強していってくださいね。」と優しく迎えてくれた。みんなが私のことを知っていてくれてとてもうれしかった。

「朝ご飯は?食べたの?パン食べたの?そう、じゃあすぐお腹すいちゃうね。疲れたでしょう。いま何か軽く出しますね」と言って、下に降りて行った。

しばらくしてせいこさんがご飯を持ってきてくれた。「たいしたものないけどねぇ」といって前に出してくれた。

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確かに、特別なものはない。けれど、どれもとてもおいしかった。ひじきの煮物は、ニンジンはシャキシャキでひじきは柔らかくて感動した。ブロッコリーは、とてもきれいな緑色、しっかり食感が残っていてとてもおいしい。いかの塩辛、実はちょっと苦手で家で出されても食べないけど食べてみた。やっぱり苦手。とてもしょっぱかった。塩辛さが全身にしみわたった。明太子も味が濃いけどしっかりたらこの味がする。一粒一粒が生きている。プチプチしていておいしかった。私の中に自然のいのちが吹き込まれていくようだった。ご飯は山盛り一杯で、最初は「え!こんなに多いの?食べられない、どうしよう。」と思ったが、おかずがなくなるころにはお茶碗が空になっていてびっくりした。食べ終わった後、とても幸せな気持ちになった。

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完食である